ダイエットをする友人。立派な肥満体。これだけ脂肪がついてしまったら、痩せるのにはかなりの努力が求められそうだ。体のあちこちが痛いと言う友人のために、私はたまにマッサージをしてあげていた。しかし、肩や背中についたたっぷりの脂肪のうえからマッサージをするのは、かなり重労働だ。腕を上にあげることも、背中に腕を回すことも困難。おまけに、お腹の脂肪で足元を見ることができないという、非常にかわいそうな状態だ。そんな友人はダイエットを幾度となく試みてきた。しかし、今に至るまで成功してはいない。つかってみんしゃいよか石けん とか試してもねぇ・・・友人は長年ダイエットを試みてきたのに、自分の肥満の理由については目をつむってきたようだ。友人の食生活。思いっきり炭水化物と油に偏っているのだ。ある日、マッサージをしに来た私に夕飯を用意してくれた。メニューはすいとんのスープにパスタ、それにピクルスだった。野菜はピクルスだけで、後は炭水化物の料理。これではダイエットにならない。夜に炭水化物をこれだけとったら、太る一方だ。しかし、好きなのでどうしてもやめられないらしい。私はマッサージをしながら、意味のないダイエットと、肥満であるがゆえに体が痛んでいる悪循環に飲み込まれている友人をかわいそうに思いつつ、その悪循環にいつのまにか一緒にはまっている自分がいることに気づいた。